意外に思ったこと その1:訓読みにも中国語由来のものがある

漢字の読み方には音読みと訓読みがあり、

『音読みは中国語由来、訓読みはもとから日本にあった言葉を当てたもの。』

という説明されている。

ところが、学者の間では『訓読みにも中国語由来と考えられるケースが結構有る。』

そうである。

訓読みについてのWikiにも解説されていて、

・・・早い段階(殆どは古墳時代以前)に流入し、そのまま訓読みとして後世に認識されたパターンがある・・・

と記されている。

例えば"山"、中国語よみはシャン[shan](厳密にただしくないかも)。

音読みについては、シャ[sha]という発音は昔の日本ではなじみがなかったそうで、[sha]→[sa]でサン[san]という読みになった。

訓読みは少し別の変化をしたと考えられる。

まず、[sha]→[ya]という変化で[yan]。

次に、nとmは区別があいまいだったそうで[yam]。

さらに、子音で終わる単語は日本語ではなじまないので母音のaがついて[yama]。

訓読みのヤマができあがりである。

という訳で、少なくともヤマは”山を指す日本固有の発音だ”とは言い難い。

wiki では「うま(馬)」、「くに(国)」、「ふで(筆)」が中国語由来の訓読みの例として挙げられている。

結構な割合の単語について訓読みが中国語由来だと説明可能だそうである。

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